修繕積立金の金額ってどうやって決めているの?また何をするためのお金なの?

 

修繕積立金とは、マンションの長期修繕計画書を策定し、周期的また計画的に実施する修繕工事に備え(大規模修繕工事など)、必要な準備金として徴収される費用です。これも管理費と同様で各専有部分の持分割合(各お部屋の広さ)によって総必要経費を按分されていますので、同じマンションの居住者でも修繕積立金の金額は様々になります。またマンション購入時に一括納入として定めている場合の修繕積立基金も同様です。

 修繕積立金の値上げが総会議案になっていた・・・なぜ?

実際に大規模修繕工事を想定して長期修繕計画を見直し、それらに係る費用を算出した時に、管理組合として積み立ててきた修繕積立金では不足する場合があります。当然、財務フローも見直した結果、修繕積立金の値上げを実施する事となります。でもなぜ・・・?マンション購入時に初期設定されている修繕積立金の金額が適正かどうか・・・?マンションを購入するにあたって住宅金融公庫からの融資を利用する場合、例えば優良分譲制度を利用するとした場合、修繕積立金の月額と修繕積立基金を10年(120ヶ月)で除した月額との合計金額が、全戸平均で6,000円/月以上が一つの目安となっております。その建物の規模、その他の条件により、実際の長期修繕計画とのバランスが整っていないケースもあります。この場合、修繕積立金が不足する事態が発生する事となり、値上げをしなくてはならない事もあります。